金沢県のカフェ&バー「an.loca ぼくとコーヒーとお酒」。
2018年12月8日に開業した「an.loca ぼくとコーヒーとお酒」のオーナー、無量江 隆太さんにお話をうかがった。
――「an.loca ぼくとコーヒーとお酒」ではどのようなお店なのでしょうか。
「昼はカフェ、夜はバーが楽しめるお店です。ハンドドリップした本格的なコーヒーに、カヌレやレモンケーキといったスイーツ、パニーニやパスタなどのお食事メニューを提供しています。深夜の時間帯であっても、コーヒーを楽しんでいただけるのが自慢のひとつです」
――開業のきっかけを教えてください。
「他店舗展開しているお店ではサービスの質に対する限界を感じ、もっとお客様に寄り添った個人店だからこそ出来る表現を実現したいと思い開業しました。また、将来的に、若い子たちがビジネスを真剣に考え挑戦し、選択肢として起業を選べるようになってほしいという思いもあります」
――なぜこの場所に決めたのでしょう。
「隣の町に、国内で唯一の建築物のみが展示される博物館が完成する予定だったためです。また車通りも多く認知されやすい場所というのも決め手の一つです」
――開業の際、大変だったエピソードを教えてください。
「苦労したのは、広告宣伝、開店準備、資金調達の3点です。開店に際し、お店で使うコーヒーカップがメーカーミスによりオープン日の朝に届くというハプニングがありました。結果としてはぎりぎりで間に合い、お客様の提供にはなんとか問題はありませんでしたが、ハラハラしました」
――「an.loca ぼくとコーヒーとお酒」の魅力を教えてください。
「金沢のカフェでは、一番お酒のメニューが豊富で、かつ金沢のバーでは一番コーヒーを楽しめる
ところでしょうか。また、サブスクでコーヒーを利用したり、お得なドリンクチケットでコーヒーを購入できたりと、日常的に溶け込んだサービス展開も特徴のひとつ。飲食業ではなく、タレント業だと思って仕事をしています。人と人の繋がりを大切に考え、恋愛、進路、悩み相談など、お客様の話を聞いたり、学校の外部講師もやったりしています。オーナー自ら『自分自身』が売りになるよう努めています」
――集客方法やリピーターづくりにつて教えてください。
「集客方法は基本Instagramです。来店された方には、ファンになってもらえるように努め、また誰かに紹介したいと思ってもらえるように意識しています。一杯しか注文しないお客様でも、ドリンクチケットの購入を勧め、単価向上と同時に『次回来店の約束』も一緒にするようにしています。リピーター作りに関しては、お客様の名前と顔を覚え、承認する。また、交換日記を行うという試みもしています。交換日記は恥ずかしそうにしながらも、楽しそうに『返事書いてきたよ』と次回来店時に持って来てくれています」
――開業してみていかがですか？大変な点やうれしい点を教えてください。
「季節や天気に左右されてしまう売上や、変動費に対して毎月の固定費の支払いのバランスが今でも大変だなと感じます。逆に、お客様に顔や名前を覚えてもらいファンが増えていくという体験は会社員ではなかなか出来る経験ではなく、とても嬉しいものです。また、日々いろんな壁に打ち当たりますが、乗り越えていくたび自信が付き、さらに新しいことに挑戦できるのはとても楽しいです」
――日々の店舗運営での課題などはありますか？
「コロナ渦のため、来店されるお客様の数は減らしながらも、売上は上げられるようにするのが課題です。そのために、オンライン上で様々な商品を購入できるようにしたり、動画配信などに取り組んでいます。ちなみに何をオンライン上で販売しているのかはInstagramで『an.locaぼくとコーヒーとお酒』で検索してみてください。」
――今後の展望を教えてください。
「自宅でも職場でもない、第三の特別な空間を提供したいというのが、当店の理念です。あえて抱負をあげるなら、他店舗展開です。また、雇用と教育、起業したい人へのサポートを叶えたいと思います」
【店舗情報】
□店名 an.loca ぼくとコーヒーとお酒
□業態 カフェ&バー
□住所 〒921-8031 石川県金沢市野町2−1−20
□最寄り駅 JR金沢駅より車で10分程
□営業時間 8:00～16:00、20:00～24:00
□席数 13席
□平均客単価 1300円～
□商品単価 料理 900円～、ドリンク 750円～
□主な客層 性別：男性
年齢：20歳～34歳
客層：社会人・地元仲間・一人
利用目的：食
