株式会社ホテルオークラ(本社:東京都港区、代表取締役社長:荻田 敏宏、以下当社)は、東京経営短期大学(所在地:千葉県市川市、学長:増田 哲也)と2020年8月に産学連携のための協定書を締結し、21年度より同大学に本格的な人材育成のための授業コースを新設する予定。
また、ホテルオークラはこれにあわせて東京経営短期大学との産学連携の他に、ホテルオークラ海外ホテルで働く和食調理人が東京マスダ学院調理師専門学校(所在地:東京都江戸川区、理事長:増田 節子)で学べる留学等、海外ホテルの人材育成を目的とした日本留学制度を創設する。
東京経営短期大学との産学連携
現在東京経営短期大学には、経営総合学科(①医療事務コース ②総合ビジネスコース ③会計税務コース)とこども教育学科がある。この度、2021年度より二年制のホスピタリティコース「観光ホスピタリティコース Supported by Hotel Okura」(定員40名)を新設する。
ホテルオークラは、大学における同コース運営について授業内容・講師派遣等を通じ支援していく。またホテルオークラグループの各ホテルにおいて、同コース卒業生(卒業見込みの学生)を積極的に採用する予定だ。
ホテルオークラは、当該学費・関連諸費用の大半を負担し、海外のグループホテルの従業員および新規開業ホテルの採用予定者から毎年3名程度を同大学に留学させ、同コースを受講できるようにする。また、学生がより実践的な知識・スキルを習得するため、留学ビザ本来の活動を妨げない範囲で、旗艦ホテル「The Okura Tokyo」をはじめとする近隣のオークラグループホテルでの業務従事の機会を提供する予定だ。
東京マスダ学院調理師専門学校との連携
東京マスダ学院調理師専門学校は、少人数制による授業を主たる運営形式とする学校。ホテルオークラは、ホテルオークラ海外ホテルで働く有望な若手調理スタッフに対し、当該学費・関連諸費用の大半を負担し、毎年3~5名程度を東京マスダ学院調理師専門学校に留学させ、日本での和食の調理・技術を習得させる予定です。将来の海外ホテル展開におけるオークラブランドの和食「山里」、ホテルニッコーブランドの和食「弁慶」において日本人総料理長を補佐し、中核になる調理人の育成を図ることを目的としている。
ホテルオークラは、今後の開業予定ホテルを含め、国内で53ホテル、海外で38ホテル、合計91ホテルの運営等を行っており、2022年までに、海外で50ホテルまで拡大する予定。海外展開にあたっては、特定の国・地域で集中的に事業を展開することを基本戦略とし、現在、5つの国・地域で、5ホテルずつ開業する5×5(ファイブバイファイブ)計画を推進している。同海外展開においては、ホテルオークラのグループホテルの特徴である「日本のおもてなしの心に根差したホスピタリティ」「本格的な日本料理の提供」を担う海外人材の育成が不可欠であり、向こう10年間で約2億円の資金を投じ、東京経営短期大学と東京マスダ学院調理師専門学校と提携したうえで海外ホテルの従業員の日本留学制度を整備することとした。
ホテルオークラはこのような留学制度を通じ、海外と日本との文化交流促進の一助になればと考えている