アウトドア領域のレシピサイト「ソトレシピ(https://sotorecipe.com/)」を運営する株式会社シーザスターズ(本社:東京都中野区、代表取締役:千秋広太郎)は、この度「ソトごはん市場」に特化した調査機関・ソトレシピ総合研究所(以下「ソトレシピ総研」)を設立、キャンプ、都市型BBQ、ピクニック等、「ソト(アウトドア)」で食べる食事の2018年の傾向に関する調査「2018年ソトごはんトレンド調査」を実施しました。
1.「脱アミ」が新トレンドに。食材と調理法が多様化
20~50代の男女に、普段のソトごはんの料理・調理方法をたずねたところ、「網や鉄板で焼く料理」が圧倒的に高く79.9%という結果に。今後やってみたい料理・調理方法は「網や鉄板で焼く料理」は58.9%と普段よりも21.0pt下がり、一方で、「ダッチオーブン料理」や「くんせい」などは普段より今後の意向が20pt以上高い結果となりました。また、アウトドアのごはんに関して不満に感じていることについては「網で焼くだけのマンネリ化」との回答が40.2%となり、網で焼く料理は継続したいものの新しい料理・調理方法にも取り組みたい意向、「脱アミ」のトレンドが明確となりました。
所有しているソトごはん用の調理器具については、「バーベキューグリル」「鉄板、アルミトレー」「ツーバーナー」の順に高く、ダッチオーブンやスキレット等は相対的には低いことがわかりました。また調理器具の利用意向をきいてみたところ、特に若い人ほど多種多様な調理器具の利用意向が高い傾向が明らかになりました。
2.「食べキャン」、アウトドアで重要なのは 「食事」
「好きなアウトドア」をたずねたところ、1位「BBQ」(64.9%)、2位「キャンプ」(45.3%)、3位「ピクニック」という結果に。また、「食事が楽しいこと」(64.3%)、「過ごす環境で自然が感じられること」(66.1%)をアウトドアで重要だと考える人が多く、アウトドアで食べるごはんに関しては「すごく好き」(47%)、「やや好き」(37.9%)と8割が好きだということがわかりました。前述のように「脱アミ」のトレンドもあり、食べ方や調理方法も多様化し、2018年は更に食べることを深堀したキャンプ「食べキャン」がトレンドとなる可能性もあると予測しています。
3.ソトごはん市場規模は推計1兆4050億円
年間のアウトドア(食事)回数については年間2回未満が39%、3~4回が20.3%と4回以下の層が半数以上を占める結果に。1回1人あたりの平均予算は5千円未満が63.6%となり、多くの人は近場で比較的コストをかけずに楽しむ傾向があると推察されます。これらのデータから算出(一人1回あたりの平均予算と年間の回数の積算金額を人口規模にあわせて算出)したソトごはんの市場規模(20~50代男女の食費と会場までの交通費の合計)は推計で1兆4050億円となりました。
※当リサーチ結果を基に、20~59歳の総務省統計局の人口規模のスケールにあわせて算出
※アンケート調査での回答をベースに試算したものです。実際の消費額との誤差がある可能性があります。あらかじめご了承ください。
4.キャンプを仕切るのは男性。「食べ専女子」の存在も。
ソトごはんの際に自分の役割で多いものをたずねたところ、男性は「火を起こす」52.2%、「リーダ-」29.5%、女性は「調理する」57.1%、「野菜を洗う・切る」53.4%が高く、男性がリードしながら、女性ではやりずらい仕事を担当、女性は下準備など調理を積極的に行っていることが判明しました。また調理をせずに「食べることを専門にする女子」が4人に1人(24.2%)存在することが明らかになりました。また、ごはんをリードできる人についての問いに対しては、「頼りがいがある」「かっこいいと思う」等の回答が高く、リードできる男性は女性からの人気が高いことが推察できます。
アウトドアに誘うタイプか誘ってほしいタイプか、という問いに対しては「どちらでもない」「積極的ではないが、みんなが行きたがってそうだから誘う」という回答で半数以上となりました。それ以外では男性が「積極的に誘う」22.3%、女性が「行きたいと思っているが、自分では誘わない」22.4%、「積極的に誘ってほしい」7.3%と男女の誘い、誘われるという構造が明確になりました。またソトごはんを一緒に食べたい相手は「家族」「友達(同性)」が高い結果となりました。
5.「ソト食育」、ソトでの食育ニーズも多様化
親のうち93.5%がアウトドア料理を子どもに体験させたいと回答。その理由をたずねたところ、「子どもの情操教育になる」(50.9%)、「アウトドアが好きになってほしい」 (50.9%) 、「自然の中で遊ばせたい」 (49.1%) が高い結果に。父親は「手伝いができる子どもに育てたい」、母親は「アウトドアが好きになってほしい」、「自然の中で遊ばせたい」が相対的に高い傾向も明らかになりました。
6.「ソトごはん」の食卓ニーズも。調理器具のウチ・ソト二刀流
家庭(食卓)でもアウトドアでつくるようなごはんを食べたいかとの問いには、64.8%が食べたいと回答しました。また、その理由には「家でもアウトドア感を感じたい」58.5%、「アウトドア用の調理器具を有効に使いたい」38%を筆頭に、「家での食事がマンネリ化しているから」27.9%、「アウトドアの料理の味が好きだから」27.2%との回答が得られました。
今回の調査結果を受けて
「近年、グランピングや都市型BBQ場の増加、アーバンアウトドアなどのトレンドを受け、ライト層のアウトドアニーズが拡大しています。アウトドアの醍醐味である「食事」はどうかというと、ライトユーザーだけでなく中級者の方でさえもキャンプ場の近くのスーパーやBBQ場で肉を買って網で焼くだけというスタイルが主流でした。しかし、最近はダッチオーブンやスキレットなどのおしゃれな調理器具が手軽に手に入るようになり、インスタ映えする料理も流行ったことにより、アウトドアで「料理」を重視するアウトドアユーザーが増えてきました。今年は、この傾向がライトユーザーまで浸透することが考えられ、食べることを重視したキャンプ=「食べキャン」がトレンドになると予測しています。」
引用元:PR TIMES