http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2017/6833.html
乳がんは、胃がんや大腸がんなど他部位のがんとは異なり、30代をはじめとした比較的若い世代での罹患が多く、結婚出産・子育て・仕事などとの両立を必要とするケースも少なくありません。
本調査を通じて、乳がん経験者ならではの生活上の不安や困りごと、就労面における企業や同僚への要望などについて、多くの声をいただきました。本調査結果が、企業や個人ががん経験者への理解を深めるきっかけとなり、がんをご経験された皆さまがより暮らしやすく、より働きやすい社会に変わる一助になればうれしく思います。
なお、より詳細なデータをご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。
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■■調査概要■■
■調査タイトル:「ライフネット生命保険 乳がん経験者へのアンケート調査」
■調査対象:がん罹患時に就労していた乳がん経験者325名
■調査方法:ウェブアンケート
■調査地域:全国
■調査実施時期:2017年6月
■調査協力団体:特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン
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■■アンケート調査結果概要■■
~ 生活面 ~
■乳がん罹患時に感じた不安
・「再発や転移」への不安が8割。次いで「仕事」「家族への負担」「治療費」
・未婚・子どもなし女性の6割が「恋愛や結婚への影響」に不安
・未婚・子どもなし女性の4割が「がん治療による妊よう性(妊娠する力)の低下」が不安
■乳がん罹患後の生活での困りごと
・最も困ったことは「外見のケア」で、乳がん経験者の2人に1人
・次いで「治療や体調の相談」「買い物」「通院」に困った
・「術後の患部の痛みにより、家事全般に苦労があった」などの声も
■乳がん経験者が生活全般において求めるサポートサービスと利用条件
・「診察日に子どもを預けられる施設」「脱毛時の自宅への出張型美容サービス」「栄養バランスのとれた食事の宅配」などへのニーズ
・サポートサービスへの利用には、6割が「費用面が壁」と回答
~ 経済面 ~
■乳がん罹患前後の収入差
・乳がん経験者全体平均では、罹患後「収入が20%減少」
・収入が減少した人に絞ると、罹患後「収入が43%減少」という結果に
■収入減少に至った理由
・収入減少の理由は、「休職」「業務量のセーブ」「退職」がTOP3
■収入減少後の経済面での困りごと
・2人に1人が、「入院・手術等の医療費」「本人や家族の生活費」に困ったと回答
・教育費に困り、「子どもの塾や通信教育をやめた」という家庭も
■収入減少後の生活の工面
・「貯蓄切り崩し」「本人・家族の生活費節約」が過半数。「自宅売却や転居」というケースも
・一方、給付面では、約半数が「公的制度の利用」「民間保険からの給付」を受けた
~ 仕事面 ~
■乳がん罹患後の仕事への意識変化
・4人に3人が、「ライフワークバランスへの意識が高まった」
・過半数が、「がんを経験したことで、周りのスタッフへの気遣いが高まった」
■企業のがん経験者への治療と仕事の両立支援制度
・勤務先で「サポート制度自体がなかった」44%
・企業に導入してほしい制度「身体を休めるための休憩スペース」「長期休暇から復帰後の、次年度の有給休暇付与」「復職後、元のポストに戻れる仕組み」「フレックスタイム導入」
■がん経験者が企業やスタッフに求める働きやすい「風土」づくり
・「制度があっても、使えない雰囲気があった」34%
・風土づくりへの提言「上司の理解度向上」「企業側が休暇・時短制度を積極的に開示」「誰がいつ罹患しても困らないようにワークシェア」
■がんであることのカミングアウト
・周囲の理解や環境が整えば「職場の同僚にもカミングアウトしたい」8割
調査結果の詳細やグラフは、こちらからご確認いただけます。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2017/6833.html
引用元:PR TIMES