野生の青パパイアを原料にした発酵食品を開発・製造する「カリカセラピ株式会社」。健康維持や増進の目的や、睡眠、お腹の調子、免疫、美容など、様々なお悩みをお持ちの方々から支持され、幅広い年齢層から愛されるカリカセラピ。そんなカリカセラピの開発秘話や今後の展望などについて、医学博士でありカリカセラピの研究開発に携わる村上真樹(しんき)さんにお話をうかがった。
ーーまずは「カリカセラピ株式会社」についてお聞かせください。
カリカセラピは、1997年に株式会社済度(前社名)として創立されました。現在のカリカセラピという社名に変わったのは、創立20周年となる節目のことです。ブランディングの意味も込め、メインで取り扱っている「カリカセラピSAIDO-PS501」にちなんだ社名に変更しました。
未成熟パパイアの有用性というのは以前から知られていたのですが、やはり果物ということもあり、新鮮さを保つことが難しいという課題がありました。いかにパパイアの品質を長期間安定してキープすることができるかということに取り組むうちに「カリカセラピSAIDO-PS501」の原型となる商品が生まれました。現在取り扱っている商品は、さらに独自の特許製法や物質特許を取得した要素を加えたものとなっています。
――「カリカセラピ」にはどのような意味が込められているのでしょう。
我々が取り扱う「カリカセラピ(CALICA CELAPI)」は、青パパイアが原料の発酵食品なのですが、そのパパイアの学名が「カリカ・パパイア」といいます。そのカリカ(CARICA)に「治療」や「治す」を意味する「セラピー(therapy)」にちなんだ造語、セラピ(CELAPI)とを合わせてして名付けられました。
――現在、数多くのサプリメントや健康食品が生まれていますが、最近の傾向やニーズとしてはどのようなものがあるとお考えでしょうか。
健康食品などに関する法律の厳罰化や、消費者の方々の健康に対する意識が高まっていることを併せて考えると「わかりやすさ」が求められているなと感じます。企業も国も「機能性表示食品」であったり「トクホ」など、効能や成分をより明確にした製品に力を入れているように見受けられます。一方で「発酵」や「腸内環境」など、まだまだ解明されていない分野の注目度も高まっています。はっきりと科学で有効性が解明されているものが求められているのと同時に、まだ科学で解明されていないが身体に良いものも注目されているというのが最近の傾向でしょうか。
――カリカセラピのニーズとしては、どのような効能を求めている方が多いのでしょうか。
以前からご愛用して頂いている方々は、様々な目的やニーズで使用しているケースが多いです。最近の新規のお客様はネット通販からが多く、「睡眠」にお悩みの方から購入されるケースが特に多い印象です。それだけ睡眠にお悩みの方が多いということでありますが、健康の基本である睡眠が整うことで様々な不調やカラダ全体のバランスの大切さにも気づいてもらえるキッカケにもなっています。
――現在の「カリカセラピ」が確立されるまでの、開発秘話などをお聞かせください。
「同じ青パパイアであっても、栽培よりも野生の方が生命力や成分において優れている」という考え方に基づき、カリカセラピにはフィリピンの原生林に自生している青パパイアのみを使用しています。そのため、台風などの天候不良によってパパイアを確保することが困難になるということもありました。また、製造にはとても熟練された知識と経験が必要なので、以前にはわずかな発酵条件等によって品質に大きなバラつきが生まれることも。そんな場合には、商品としての高品質を保つために大量の原液を廃棄するということもあったそうです。他にも、カリカセラピは発酵の過程で「グルコース」を使用しているのですが、以前は入手できていた非遺伝子組み換えのものが国内では入手困難になるということがありました。その際も「身体にとって安心・安全なものを使用する」という信念に基づき、全世界を巡ってなんとか非遺伝子組み換えのグルコースを手に入れた、というエピソードもあります。
――小さなお子様からからご年配の方までターゲットが幅広いカリカセラピですが、実際使用されているのは、どのような層が多いのでしょう。
カリカセラピ自体20年以上の歴史があるため、長年愛用して頂いている方々ですと、60~70代など比較的年齢層は高いですね。ネット通販がきっかけで購入頂く方々でいうと、40~50代の女性、つまり主婦層が多いという印象です。
――口コミでの広がりが大きかったというカリカセラピですが、ネットやSNSの発達により、何か変化はありましたか?
やはり、多くの方々にカリカセラピを広く知って頂き、その中で選択してもらえればと考えています。そのため、まずは一度試してみて、商品の良さを分かってもらいたい。そんな意向もあり、3年ほど前から自社でのネット通販を開始しました。
――「カリカセラピSAIDO-PS501」には、どのようなはたらきがあるのか、詳しくうかがいたいです。
最大の特徴として挙げられるのは「どんなお悩みにも万能にお役に立ててもらえる」というところでしょう。日々の健康維持や増進をはじめとし、持病や身体のお悩みを持つ方から喜びの声を頂くことも多いです。最近反響として多いのは「睡眠」関連のお悩み解消でしょうか。「朝にスッキリと目覚めることができた」や「ぐっすり眠ることができた」という感想をよく頂きます。また、発酵食品であるため、お腹やお通じの調子が良くなったり、身体が暖まったりというお声もあります。また、他の特徴としては「すぐ実感できる」という点があります。早い方だと食べてすぐ、その日のうちから身体の違いを感じるというお声も頂いています。もちろん日々の健康サポートとして、毎日継続して摂取して頂くのが理想ですが、変化はすぐに実感して頂けるのではないかと。
――「植物性カリカ石鹸」という肌に使う商品もありますが、こちらはどのようなものなのでしょうか。
基本的にカリカセラピは食べることで役立ててもらうことが多いですが、時にはお客様が独自の活用方法を編み出すということも。「植物性カリカ石鹸」も「カリカセラピを水に溶かしたものを肌に使うと調子が良い」や「カリカセラピを混ぜた石鹸を使うととても良かった」というお客様の声を頂いたことがきっかけで開発が始まりました。
――お客様の声で生まれた製品は他にもありますか?
「カリカ浴」という入浴用商品は、元々お客様が食用のカリカセラピを溶かして入浴していたという活用法からヒントを得ています。また、「カリカあめ」という商品は、いつでもどこでも気軽に食べれるように、粉末タイプが苦手な方にも食べやすいように、製品化に至ったという経緯があります。
――「カリカ石鹸」や「カリカ浴」など、お客様の声を柔軟に取り入れているなという印象を受けます。
カリカセラピ自体、口コミをメインに広がったという背景が大きいでしょう。「こんな良さもあるんだ」や「こんな使い方もいいぞ」と、お客様自身が試していくことでより広まっていきました。それだけに、元々意図していなかったような活用法や商品形態がアイデアとして生まれたという側面があります。最近では、ペットも家族の一員ということで食べさせてみたところ「すごくよかった」とのお声も増えており、ペット用としてのご愛用者様も増えています。
――最後に、今後の展望や新たな商品展開などはございますか?
弊社はこれまで「本当に良いモノであるならば証明する」という信念のもと、研究にも力を入れてきました。商売目的なだけの実験や特定の成分だけを対象にする研究ではなく、商品そのものを対象に国内外の研究機関で様々なテーマで研究を行い、その成果を国際学会や学術論文で発表しています。昨年は青パパイア発酵食品から世界初天然由来成分の同定とその画期的な機能性を明らかにするなど評価を受けています。
また、現在開発中の新商品候補が2つあります。1つは美容面に特化した商品。体の中からだけでなく外からもすこやかな美しさに役立てていただきたいと考えています。もう1つは、ペット用の健康食品です。近年、ペットに対する健康意識は高まっており、ペット関連の市場はどんどん拡大されています。従来のご愛用者様からのお声はもちろん、カリカセラピをより多くの方々に知っていただくきっかけとしても、ペットの健康食品は良いのではないかと考えています。ペットの健康食品に関しては、来年早々には発売できればと鋭意開発中です。
これからも世の中の役立つ製品開発と活動に取り組んでいきます。
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