株式会社WrexivはAIで食品・飲料の海外展開を支援するSaaS「jetGee(ジェット・ジー)」のβ版事前登録を開始した。海外展開中あるいは進出準備中の企業で、β版テスターを募集している。
■ jetGee(ジェット・ジー)の機能
アクションフレームワーク – クリック1回で海外展開が前進
アクションを選択すると、大量の海外情報を学習済みのAIと専門コンサルタントが、業務代行、必要なタスクの洗い出し、質問回答を一括して行う。全てのやりとりはチャットで完結し、海外現地の専門家とのやりとりも、自動で翻訳・要約・文章生成をすることが可能。
バラバラに散らばりがちなやりとりを一箇所にまとめることができる。さらには、AIが自動で収集する最新情報、全てのチャットやりとり、チーム内での気付きなどを全て蓄積し、蓄積した自社ナレッジを独自AIとして使用することができる(自社の情報が他社のAIモデルの学習に使用されることはない)。
ローカライズオートメーション – AIが自律的にタスクを自動実行
チャットのやり取りや蓄積したデータを元に、AIがコールドメールの送信や現地トレンドに合わせたキャンペーンの最適化、資料作成、ソーシングなど、オートメーションを実行することができる。
さらには現地の規制動向やニーズ変化から事業に対する影響度を測り、対応タスクを自動生成することができる。
リサーチ – AIが自動で情報収集し、ナレッジを蓄積
jetGeeを使用することで、海外の政策API・特許API・論文APIやWeb最新情報などから得た情報に現地スタッフによる調査代行を組み合わせて、海外進出に必要な以下のような情報を収集し、自動で翻訳・要約をすることが可能。
- ローカルニーズの変化
- 規制、法改正
- 競合動向、類似の先行事例
- 業界のキーパーソン
- 商談先、パートナーシップ候補
- 展示会や見本市などのイベント情報
さらには事業概要からさまざまな言語にキーワードをマッピングし、ローカル言語で情報を検索、翻訳と要約を自動ですることできる。
■ jetGee(ジェット・ジー)を利用するメリット
① 大幅なコストダウン
AIを駆使した支援体制であるため、従来の海外展開支援より50%以上低い費用で、プロフェッショナルサービスを提供することができる。また jetGee には海外展開のノウハウが詰め込まれているため、過度に専門家やグローバル人材を採用したり委託したりする必要がない。
② 展開スピードのアップ
jetGee はクリック1回で海外展開を前進させることを追及。最適な海外展開の手法を詰め込んだフレームワークと、AIによるオートメーションを活用し、確実な成果を出す仕組みを作っている。
③ 自社に海外現地のナレッジを蓄積
海外展開支援コンサルタントに業務をアウトソーシングして丸投げ、では知見が自社に蓄積せず、独自の戦略や取り組みを実行に移すことが難しくなってしまう。AIが自動で収集した情報や、社内社外でのやりとりの全てを一箇所に集約し、自社ナレッジとして蓄積することで、強力なチームを作ることができる。
④ 海外展開の進捗や成果を可視化
海外展開は長期戦であり、海外展開の進捗や成果は社内の他のメンバーに見えづらい側面がある。jetGeeは海外展開の進捗や成果・アクション状況をダッシュボードで可視化し、各ステークホルダーに共有することができる。
■ 背景
日本市場の収縮に伴い、多くの食品・飲料メーカーが販路拡大を図るための海外展開を積極的に推進している。しかしながら、言語、商習慣、法規制、市場ニーズといった要素の違いが大きな障壁となり、成功への道のりは多大なコストとともに、極めて困難なものとなっている。限られた予算内で広範な情報を収集し、海外展開における障壁を明確化し、それを体系的に理解できるチームを組織内に構築することは、極めて重要である。加えて、今日のビジネス環境は日々変化し、そのスピードも急速に加速している。海外展開を成功させるには、この流れに適応し、そのスピードを上回る展開速度が求められる。AI技術は、人間の手によるサポートを大幅に上回る速度で支援を提供することが可能。
また、海外展開は一過性のプロジェクトではなく、長期的な投資となる。断続的に関わりつつも、企業の予算を圧迫しない、手頃なコストのソリューションが必要となっている。
■ β版リリースの詳細
β版でのリリースになるため、ウェイトリスト登録をした企業より順次アカウント開設の案内をしている。