スキンケア注目企業に聞く! 一般社団法人日本スキンケア協会

スキンケアの普及と従事者への資格の充実化

「一般社団法人 日本スキンケア協会」は、読んで字のごとく、スキンケアに特化した協会である。

では、具体的にはどんな取り組みをしているのだろうか?
「スキンケアの理論及び技術に関する教育研修事業」「スキンケアの理論及び技術に関する資格認定事業」などが主な活動内容とのことだ。そこで今回は特に「スキンケアの資格」について掘り下げてみたいと、事務局長の上野隆功さんにお話をうかがった。

◇まずは「日本スキンケア協会」についてお聞かせください。
当協会は、美容業界を元気にすることで明るい未来づくりに貢献することを理念に、スキンケアに関する技術や知識についての研修(通信講座、勉強会)や
研究を通じて、スキンケアに携わる個人および法人の健全な発展に貢献することを目的に、2010年に発足しました。
エステティシャンには国家資格がないので、職務に就くため、その後仕事を続けるために有益で信用できる資格を作ろうという考えが、根本にあります。
また、映像も含めた通信講座がメインなのですが、実務の講座や、定期的なセミナーも行っています。セミナー講師には大学教授・医師・管理栄養士・トップエステシャンの方々などを配しており、東京・大阪・福岡・仙台・広島・北海道などと、全国幅広く開催しています。

◇この協会では、どのような資格を取得できるのでしょう?
まずは、「スキンケアアドバイザー資格」。肌トラブルに悩む方や、肌を若々しく保ちたい方など、一人ひとりに合ったスキンケア方法や化粧品選びなどの正しい知識を持つことができます。アドバイスや提案ができる、スキンケアのスペシャリストのことです。様々な業種の方が受講して下さっていますが、中でもエステティシャンの方に多く受講していただいております。
次に「スキンケアフェイシャリスト資格」。顔を若々しく保ちたい方や、肌のくすみ、たるみ、むくみなどを改善したい方など、一人ひとりに合ったフェイシャルの施術ができる、スキンケアのプロフェッショナルです。


エステの中でも人気のあるメニューが「フェイシャルエステ」なんですね。最近では、整骨院や美容室・理容室などでもフェイシャルメニューを取り入れているお店が多いので、そういった業種の方々の受講も増えていますよ。
そして、「スキンケアカウンセラー資格」。スキンケアアドバイザーよりも深い知識を持ち、さらにお客様のお肌の悩みや心の状態を、本質から理解するためのカウンセリング技術を身につけ、お客様を理想へ導くことができる、スキンケアのスペシャリストですね。
大きく分けて、この3つですが、これらは通信講座なので、仕事をしている方や子育てで忙しい方も、ご自身の空いた時間で学習していただくことが可能です。
他には、エステの施術ができるプロのエステティシャンを育てることを目的とした「認定講師資格」。また、昨年から始まったサロンに特化したおもてなしを学ぶ「サロンおもてなし検定・資格」などもあります。
お客様がリピートしようかどうかを決める1番の要素は、実は“スタッフの接客態度”なんですね。なので、サロンでのサービスの上を行く「おもてなし」をしっかり身につけていただきたいという考えから生まれたのが「サロンおもてなし検定・資格」です。

 

◇ひとつの資格につき、どれくらいの期間、学ぶものなのでしょう?
通信講座の場合、基本、6ヶ月間を設けていますが、2~3月で受講終了するのが、平均的です。アドバイザーとカウンセラーの資格をセットで受講する方もいます。9割は女性で、看護師の方や独立したい方の受講も多いですね。

◇エステティシャンの気質としての、向き不向きというのは、ありますか?
知識と技術はもちろん大事ですが、やはり“聞き上手”であることだと思います。お客様のお話を親身になって聞き、理解し、信頼してもらえることが重要です。高いおもてなし力や、カウンセリング技術も含めた接客で、感動してもらえる人材を育成したいです。

◇上野さんから見た、現在のスキンケア業界の傾向を教えてください。
最近では男性でも、特に若い人にスキンケアするという行為が、かなり広がってきていると思いますね。あと、化粧品で言えば、やはり幹細胞を使ったものがトレンドになっています。今は良い化粧品が沢山ありますが、サロン専売の化粧品はやはり別格だなと感じています。海外のお話ですと、中国では以前は美容系は韓国のものが流行っていたようですが、現在は日本のものが良いと思っていただいており、エステ技術や化粧品など、日本のものを取り入れようという流れがあります。JAPANブランドが信頼されているのは嬉しいことですね。日本スキンケア協会にもそういったご要望があり、中国人の方に知識や技術の講座をさせていただいております。

◇今後の「日本スキンケア協会」の展望を教えてください。
今年は「小顔フェイシャル」「小顔ヘッド」「痩身エステ」など、エステサロンでこれまで以上にしっかり結果を出していただけるように、より効果の出る技術講座の開催に力を入れていきたいと思っています。また、会員様向けのサービスを更に充実させたいと考えていますね。
あと、「サロンおもてなし検定」は、多くの美容専門学校で取り入れていただけるよう、積極的にご案内していきたいと考えております。

◇最後に上野さんの、この仕事に対するやりがいを一言!
そうですね…。お肌をきれいに若々しく保ちたいという想いは、全員に共通することではないかと思います。逆に言うと、自分のお肌をもっとよくしたいと悩んでいる方は沢山いらっしゃると思います。そうしたご自身やご家族、又はお客様の悩みを解決し、願望を叶えるために、日本スキンケア協会の知識や技術がお役に立てたらと思っています。お肌にコンプレックスがあったけれど、肌がきれいになったことで性格も人生も変わったというお話を沢山聞きます。ですので、1人でも多くの方がそうなれるよう、陰ながら応援させていただいております。
そして何より、受講者の方たちが頑張って資格を取得し、喜びや感謝の声をいただいた時が、最高のやりがいです!

 

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